○認知症カフェが生まれた背景
福祉大国オランダでスタートした「アルツハイマーカフェ」が起源になります。その後はイギリスなどヨーロッパを中心に広まっていきました。
高齢化が進む日本では、2025年には5人に1人が認知症になるといわれており、この予測をうけ、政府は対応策に乗り出しました。その中で推進されているのが認知症カフェの普及です。
○認知症カフェの特徴とは?
家族が認知症になると介護する側にとっても常に閉鎖された家庭の中で介護を続けることは大きなストレスです。このような状況を回避し当事者だけでなく、介護家族・専門職・地域の人々が集まり、同じ状況の仲間が皆で認知症に向き合う場こそが認知症カフェです。
運営スタイルは様々ですが「気軽に参加でき、当事者や家族が楽しめると共に気軽に情報交換できる場所」という趣旨で開催されています。
○運営はどこがしているの?
様々な団体が行っています。
市町村などの自治体や地域包括支援センター、医療機関などの公的機関はもちろん、NPO法人や社会福祉法人、介護サービス施設や事業者などの民間団体が多いのが現状です。中には認知症の当事者が主催するカフェもあります。
〇認知症カフェのスタッフは?
民生委員や家族会のメンバー、認知症サポーターや地域のボランティアといった専門職以外の人たちが支援スタッフとして多く携わっています。他には医療職や福祉の仕事に携わる介護職、地域の行政職員や教職員なども参加し、多岐に亘る職員がいるため、気軽に相談ができることも魅力となっています。
〇参加費はいるの?
参加費は100円~200円程度とほとんどがワンコイン~少額に設定されており、無料で開催しているケースもあります。
〇どんなことをするの?
~お茶を飲みながらの情報交換~
リラックスした雰囲気の中で共感できる立場の人々が日々の困りごとなどを「おしゃべり」する事で情報交換が行えます。
~専門職を招いた講座や勉強会~
介護や医療の専門職のほか、近隣のお店の方や警察官、弁護士といった、地域に根ざした様々な専門家が講師をつとめ、日々の暮らしの中に役立つ講座や認知症に関する勉強会を開きます。
~相談~
生活する上での困りごとや制度についてなど、気軽に相談できる場でもあります。
病院やケアマネジャーさんに相談するほどでも…というようなちょっとした相談事も気楽なおしゃべりの中で解決する事もあるようです。
~レクリエーションやアクティビティ、イベントなど~
当事者同士が交流できるゲームやイベント、国内外の好事例を参考にしたアクティビティなど、各カフェによって様々な工夫がされています。
例:映画上映会やコンサート、カラオケ大会、アロマテラピーや園芸、体操や脳トレーニングなどの指導…認知症当事者がスタッフとなり役割を持つ場面もあり、意欲向上に役立っています。
〇認知症カフェについて詳しく知りたい方
静岡市ホームページ → くらし → 福祉・介護 → 高齢者福祉 → 認知症関係
でご確認ください。
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