介護レクリエーションはシチュエーション別に3つに分かれます。
1 集団レクリエーション
2 個別レクリエーション
3 基礎生活レクリエーション
集団レクリエーション
1 握って開いて
車椅子の方でも取り組める下肢の運動を取り入れたレクリエーションです。足の指先を使って新聞紙などの紙を丸めたり、広げたりする事で楽しみながら下肢を動かせます。室内で行うことができるため季節を問わず実施できます。
2 新聞紙パンチ&キック
スタッフが前の前で広げた新聞紙に向かってパンチやキックをし、新聞紙を破ることがこのゲームの内容です。肝心なのは思い切りのよさ。腕と足を動かすことで全身運動に繋がり、集中力・注意力が養われます。
3 風船キック
床に置いた高低の得点が書かれた用紙の上に風船を蹴って乗せるゲームです。
蹴る事で下半身の運動になることはもちろんですが、的を狙って蹴ることでバランスを維持する体幹を向上させる目的もあります。風船をどの得点の上に乗せれば高得点が取れるか?といった思考力も刺激します。
4 ペットボトル起こし
足だけを使って床に横たわるペットボトルを縦に起こすレクリエーションです。効果として足腰の強化・集中力のアップに期待できます。何度もチャレンジして立たせる事ができた時の達成感は参加者にとって喜びとなるでしょう。
5 新聞リハビリ
新聞紙をビリビリとちぎることで指先や握力の機能回復訓練ができるレクリエーションです。日々のストレス発散もできるため、ゲーム的な要素も取り入れながら行ってもいいかもしれません。
6 紙コップフーフー
テーブルに置いた紙コップに息を吹きかけ、得点が書かれた用紙の上に移動させるレクリエーションです。紙コップを動かせるくらいの息を吹きかけることで心肺機能の維持や促進に効果的です。
7 グーパー入れ替え体操
椅子に座ったまま行います。
まずは右手を前に突き出し、手元は「パー」にします。一方で左手は胸元につけ「グー」にします。突き出す右手から左手に入れ替えるとともに、左手を「パー」に、右手を「グー」にし、リズムに合わせて「グー」と「パー」の入れ替えを何度も行います。
脳の活性化に最適なレクリエーションです。
個別レクリエーション
1 脳トレ
算数や漢字の問題、パズルなど。インターネットで無料印刷する事も可能で雑誌でも特集で組まれているのものもあり、その材料は豊富にあります。
2 ぬり絵
色を塗るだけの単純作業のように感じますが、高齢者の認知症予防には重要な効果があります。手先の訓練や完成図を予想したり、色の感覚を養うことができます。
自分のペースでできること、できたものを飾ることで、その時の達成感や喜びを思い出すことができます。
3 囲碁・将棋
2人で行うことが多いですが、一人でも楽しむ事ができます。特に囲碁はルールによる制約が他のボードゲームと比べた時に少ないため、囲碁が全く分からない方にも取り組みやすいと思います。慣れてきたら職員と対局をするなど、コミュニケーションをはかるツールとしても最適です。
4 花の水やり
花に限らず植物や動物のお世話なども立派な個別レクになります。何かを愛着をもってお世話することで生きがいや責任感を感じていただけますし、育っていく過程も楽しみで喜びを感じる事ができます。
5 キャッチtheタオル
タオルを丸めることでボールに見立てます。丸めたタオルを自ら投げてキャッチするという運動です。よくボールなどで行いますが、打撲などの危険が無く安全に行えます。片麻痺の方などにも安全に行えますが、転倒や椅子からの転落には注意が必要です。筋肉のコントロールや視覚的な刺激を与えることができます。
6 折り紙
高齢者が慣れ親しんだ遊びですが、指先の運動にもなりますし、脳の活性化にも十分効果があります。完成品を飾られていると嬉しくなる高齢者もいらっしゃるのではないでしょうか?
基礎生活レクリエーション
1 映像を視聴しながら食事をする
2 音楽を流しながら入浴を楽しむ
3 共有部分に自分が描いた絵を飾る、花を置く
基礎生活(食事や睡眠など)や社会生活時間(仕事など)と並んで、充実した余暇時間を過ごす事はとても大切なことです。日々の暮らしの中で心地よく感じる時間を増やしていくための基礎生活レクリエーションにも、最近では注目が集まっています。
高齢者向けアイスブレイク
「アイスブレイク」とはなんでしょうか?
初対面の人同士が集まった場で緊張をほぐしてコミュニケーションを取りやすくするための手法です。短時間で簡単にできるゲームになるため、是非試してみてはいかがでしょうか?
1 お題を決めて
2 UFO
3 グーパー
4 聖徳太子ゲーム
5 後出しジャンケン
6 前後左右ゲーム
7 名前リレー
8 他己紹介