みなさんは「ハッカ油」というものをご存じでしょうか?
ハッカ油は「ハッカソウ」というミントを乾燥させて抽出した植物油のことで、ハッカキャンディーなど、お菓子に使われるイメージが強いハッカの香りです。
ハッカ(ミント)の香りには、さまざまな効果があり、植物由来であることから皮膚の弱い方も使えるので、作り方や使い方、期待できる効果などをご紹介したいと思います。
ハッカ油の使い方
ハッカ油は、ミント特有のスーッとした清涼感を感じられるだけでなく、防虫、消臭、抗菌、リラックスなど、さまざまな効果があります。
ただし、ハッカ油の原液自体は大変刺激が強く、「油」であることから火のそばでの使用・保管は引火の恐れもあるため、使用方法としては基本的には水等で薄めて使用し、光の届かない扉の閉まる涼しい場所に保管しましょう。
①ハッカ油のスプレー
ハッカ油の香りは人間にとっては清涼感を感じさせますが、多くの害虫はハッカの香りが苦手で、察知するとすっとその場から逃げていく性質があります。
また植物由来のため、人体に負担が少ないこともおすすめポイントの一つです。
【ハッカ油のスプレーの作り方】
<用意するもの>
・ハッカ油・・・3~4滴
・無水エタノール・・・10ml
・水・・・90ml
・スプレー容器
※ハッカ油にはポリスチレンを溶かす佐用があるため、ポリスチレン製(PS)のスプレー容器は使わないようにしましょう。
Ⅰ:無水エタノール10mlを準備して、ハッカ油を少量(3~4滴)垂らして混ぜます。ハッカ油の量は、刺激が強くなり過ぎないように、少しずつ調整して作ります。
Ⅱ:水を90ml入れて混ぜ合わせ、スプレー容器に入れたら出来上がり。
②ハッカ油バーム
外出先でも虫よけ対策が手軽にできるハッカ油の虫よけスプレーですが、汗をかくとハッカ油の効果が薄れてしまいます。
そんな時には、ワセリンを使った「ハッカ油バーム」を使ってみましょう。
【ハッカ油バームの使い方】
<用意するもの>
・ハッカ油・・・5~6滴
・ワセリン・・・10g
・密封容器
Ⅰ:ワセリン10gにハッカ油5~6滴垂らして、しっかりと混ぜ合わせます。
Ⅱ:混ぜ合わせたものを密閉容器に入れたら出来上がり。
ハッカ油バームは作成してから1~2週間を目安に使い切るようにしましょう。
ハッカ油のもたらすさまざまな効果
ハッカ油には前項で触れた防虫効果のほかにもさまざまな効果があります。
①消臭・抗菌効果
玄関や台所など、臭いの気になる場所は、市販の消臭スプレーや芳香剤を使うなど、
いろいろな対処法がありますが、人工的な成分を用いたスプレーや芳香剤は、
香りがきつかったりして、なかなか好みに合うものが見つからなかったり・・・。
そんなときにハッカ油スプレーが便利です。
またハッカ油には消臭だけでなく、抗菌効果もあるので、
その場を清潔に保つ効果が期待できます。
下に用途の一例をあげてみました。
・台所の生ごみ受けや、排水溝などの臭い対策。
・焼肉などのあとの洋服についた臭いの消臭対策。
・下駄箱や靴の臭い対策。 など・・・
②リラックス効果
ハッカ(ミント)の香りというと眠気が覚めるような、
覚醒作用を思い浮かべるかと思いますが、
実はハッカの量を控えめにすることで、気持ち良い睡眠のサポートになります。
枕元などにハッカ油スプレーを数回噴きかけると、
ほのかに香るさわやかな香りで気分がリラックス状態になるでしょう。
また、シーツや枕カバーを洗濯する際、脱水時に1滴ハッカ油を入れると、ハッカ油のほのかな香りをより楽しむことができます。
そのほかにも、部屋の中で数回噴霧すれば、ハッカ油の香りでリラックスした時間をすごすことができるでしょう。
また、入浴時にもお風呂にハッカ油を数滴垂らせば、
さわやかな香りに包まれると同時に、
ハッカに含まれるメントール成分によって、体感温度を下げる効果もあり、
夏の熱帯夜の対策としても効果的です。
まとめ
このようにハッカ油には幅広い用途があり、
植物由来で敏感肌の方にも安心して使用できるので、
ぜひ試していただけたらと思います。
※原液をそのまま皮膚に使用しないでください。
※素材によっては変質(変色)する恐れがあるので注意してください。
※使用するハッカ油の量は目安です。
使い過ぎに注意し、用途によって適宜調整してください。
記事参照:健栄製薬 ハッカ油