先日、静岡県総合社会福祉会館の体育館で初めて電動車椅子サッカーを見る機会がありました。電動車椅子サッカーとは、ざっくりいうと “ 足で蹴らないサッカー ” です。
パワーチェアサッカーと呼ばれ、世界大会として「FIPFA World Cup」が開催されています。日本では「日本電動車椅子サッカー協会」が主催となり、年1回全国から電動車椅子サッカーチームが集まり大会が開催されています。今年は11月2日、3日、場所は小笠山総合運動場 エコパアリーナで開催されます。
詳細は静岡ケアスタイルのイベント案内に掲載されています。
冒頭に “ 足で蹴らないサッカー ” と説明しましたが、詳しくは電動車椅子の前にフットガードを取り付けて行うサッカーです。自立した歩行ができないなど比較的重度の障害を持った選手が多く、ジョイスティック型のコントローラーを手や顎などで操りプレーします。性別による区分はなく、男女混合のチームで行います。直径約32.5cmのボールを使用しながら、車椅子同士が激しくぶつかり、ボールを奪い合う迫力、そして展開の早いゲーム進行と、大変見応えがあります。
現在(静岡県)SFCデルティーズの選手の方は、全部で登録7名です。
その中の1人、石脇選手は今年行われるパワーチェアーフットボール全国大会のポスターに載っています!これはとても嬉しいです。もっと多くの方に知ってもらいたい!と選手や応援する方たちは思っていますが、なかなか難しいと聞きました。静岡ケアスタイルで発信することで、少しでも多くの人に知ってもらう事ができればと思い、記事を書いています。
実際に選手が使用している車椅子をお借りして操作してみましたが、コントローラーの調節が難しく、行きたい方向に車椅子が動かず、スピードも思うように出せない。選手の方たちはどれだけ練習を積み重ねてきたのか…考えると本当にすごい!と思いました。
もう一つ。試合や練習をするためには、車椅子を乗せる人や車、もちろん選手のご家族も同行しなければなりません。一台の車椅子を乗せるためには、それ相当の車のサイズが必要であり、選手の体の状態にも気を配らなければならない。交通費や練習するための物品などが必要となり、支える大勢の人とお金が動きます。障がい者サッカーは4団体ありますが、まだまだ発展途上です。サッカーをすることで選手の方がいきいきとした生活が送れるよう、また障がい者サッカー理解と普及に少しでもお役に立てればと思います。
◆日本電動車椅子サッカー協会
http://www.web-jpfa.jp/