ヒヤリハット…

厚生労働省は、福祉用具の使用中に発生した事故情報を一元化し、「ヒヤリハット情報」を集約するデータベースを年内に運用開始する計画を発表しました。これにより、高齢者や介護現場の安全性向上と、メーカーの製品改良が期待されています。
現状では、事故情報は各機関が個別に収集・公表しており、全体像の把握が難しい状況です。新しいデータベースでは、製品に起因しない事故やヒヤリハット事例も含め、自治体職員や介護サービス事業者からの報告を集約します。このデータベースはインターネット上で公表され、利用者や事業者がリスクを事前に把握し、適切な対応を取るための情報を提供します。これにより、事故の未然防止と製品の安全性向上が期待されます。メーカーもこのデータを活用し、製品改良を進める見通しです。
この取り組みにより、高齢者や介護現場の安全性が大幅に向上し、事故の減少が期待されます。

「ヒヤリハット」という言葉は、日本語の擬音語「ヒヤリ」と「ハッと」から生まれたものです。具体的な名付け親は特定されていませんが、この言葉は日本の労働安全の現場で広く使われるようになりました。「ヒヤリ」とは、危険を感じた瞬間の冷や汗が出るような感覚を表し、「ハッと」は驚きや気づきを表します。この二つの言葉を組み合わせることで、重大な事故には至らなかったものの、危険な状況を表現する言葉として定着しました。
ヒヤリハットの概念は、労働安全の分野で特に重要視されています。その歴史は、1920年代にアメリカの保険会社の技術・調査部の副部長であったハーバート・ウィリアム・ハインリッヒによって提唱された「ハインリッヒの法則」に遡ります。

ハインリッヒの法則
ハインリッヒの法則は、1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットが存在するという統計的な法則です。この法則は、労働災害の予防において非常に重要な指針となり、ヒヤリハットの報告と分析が事故防止の鍵であることを示しています。

ヒヤリハットの普及
高齢者や介護現場では、患者に被害が及ばなかったものの、エラーが発生した事例をヒヤリハットとして報告し、高齢者や介護現場事故の防止に役立てています。

日本におけるヒヤリハット
日本でも、ヒヤリハットの概念は広く受け入れられ、特に製造業や建設業などの現場での安全管理において重要な役割を果たしています。厚生労働省や国土交通省などの政府機関も、ヒヤリハットの報告と分析を推奨し、労働災害の防止に努めています。

ハインリッヒは事故や災害に至る原因が「人」にあると仮設に基づいています。そして【安全↔危険】ではなく【安全↔不安全】としてとらえ、日々の不安全行動と状態を自らが主体的に管理することが重要とされています。1世紀も前に考えられた理論が今でも利用されている事、今後急速に進んでいくAI、ICT化の中でも人間の行動特性は大きく変化しない事を踏まえ、安全な時代を築いていきたいですね。

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