家族やご自分が介護を必要としたときに、まず『地域包括支援センター』という言葉を聞くかと思います。
いざというときのため、地域包括センターをうまく活用できるよう、静岡市のサービスを紹介します。
地域包括支援センターとは、無料のサポートセンター(地域の相談窓口)です。
専門知識を持った職員が、高齢者が住み慣れた地域で生活できるように相談に応じており、介護保険の申請窓口にもなっています。
介護に関する相談以外にも、福祉、医療等に関することはもちろん、どこに相談したらよいか分からない心配ごとや悩みも相談できます。
静岡の地域包括支援センター“愛称まるけあ”
静岡市内では、30の日常生活圏域(葵区13、駿河区7、清水区10)を設定し、各圏域に地域包括支援センターを設置しています。
利用の際は、利用を希望する対象者が住んでいる場所の地域包括支援センターに相談をします。
地域包括支援センタ―の利用手順
①各市町村のセンター一覧から、利用対象者の居住エリア担当の地域包括支援センターを探す。
②住居エリアのセンターへ電話で問い合わせ、面談の予約を取る。
③指定された予約日にセンターへ行く(希望や状況によっては相談員が自宅を訪問してくれることがあります)。
※離れて暮らすご家族についてご相談したい場合は、対象者(親)が住んでいる場所の地域包括支援センターにお問い合わせください。
静岡市長寿のまち専用Webサイト「まるけあ」
静岡市では、健康長寿のまちづくり及び静岡型地域包括ケアシステム「まるけあ」というウェブサイトで、市民に必要な情報を発信しています。
「まるけあ」は、高齢者が健康なときから介護・医療が必要とされるときまでを“まる“ごと支援(“ケア”)するという意味合いを持ち、馴染み深い愛称として使われています。
「静岡市健康長寿のまち専用Webサイト まるけあ」
https://marucare.net/report-center-1904
静岡県内では161箇所の地域包括支援センターがあります。お住まいの地域のセンター一覧が静岡県のHPにて確認できますので参考にしてみてください。
http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-210/chouju/kaigoyobou/26houkatuitiran.html
地域包括支援センターの4つの役割
①保健・福祉・医療・介護などの総合的な相談
高齢者の方々やその家族、近隣に暮らす方の介護や介護予防に関する悩みに対応。
健康や福祉、医療に関することなど、何でもご相談OK。
②自立して生活できるような支援
要支援1・2と認定された人への支援や、介護予防が必要な人への支援(利用者と一緒に介護予防ケアプランの作成などを行います)。
③高齢者の権利を守るための相談・支援
高齢者の人権や財産を守るための成年後見制度の紹介や、虐待の早期発見と防止、消費者被害の防止などに対応。
④高齢者が住みやすい地域づくり
みなさんを支える地域のケアマネジャーの指導・支援のほか、より暮らしやすい地域にするため、様々な機関とのネットワークづくりに力を入れ、様々な方面から高齢者の方々を支援。
サービスを活用し、住み慣れた地域で、豊かな生活を。
介護を必要とするとき、または少しでも不安がある時には、できるだけ多くの選択肢の中から、ご本人にとってより良いサービスが受けられるように、まずは、私たちを支えてくれる専門家に相談してみましょう。